医療従事者・患者支援者の声

20代女性 線維筋痛症、看護師

自分の病気について客観的に考え、他者に理解されやすいように説明するコミュニケーション力がついたと思います。自分が思っていた以上に、他の慢性疾患の患者さんと、悩みや生活上の苦労、問題点に非常に共通点が多いことに気付かされ、「あまり知られていない、理解してもらいにくい病気」という孤独感から開放され、「多くの仲間が(同じ病気以外にも)たくさんいるんだ」という安心感を抱けました。
当初は漠然とした、「将来への不安」という気持ちがすごく大きく、どうしても後ろ向きな考えになっていました。でも6週間、ワークショップを重ねていくうちに、その「不安」を具体的な問題として捉え、「小さな問題から一つ一つ解決していく」という考えに変わったことで、いつの間にか、前向きな考えに変わっていきました。自分の「不健康な気持ち」から、「健康な気持ち」へと変化しました。
自分は看護師として、慢性疾患患者の看護、運動療法など、知識として知っていながら(小児科勤務だったこともあってか)その知識を自分でもうまく活用できず、実際に応用できていなかったと思いました。でも、それはやはり「患者体験」をしているからこそ、その苦労や問題が自分にふりかかって「言葉で書かれているようには簡単ではない」ということ、「自分が想像していた以上の苦しみ、心の葛藤がある」ということを学ぶことができ、それを土台にしたうえで「看護」を考えられるようになりました。自分自身が患者にならなかったらこのプログラムには参加しなかっただろうし、看護師として患者さんと同じ「人」として対等に接する「心の豊かさ」を学ぶことができました。参加してよかったです。ありがとうございました。

記入日:2009年8月13日