体験談

医療従事者・患者支援者の声

熊本県難病相談・支援センター 田上和子

掲載日:
「『生きる力』を引き出します」私は、難病の方やそのご家族からの電話や面談による相談を受けていますが、2006年よりセルフマネジメントプログラムのワークショップを導入し、成果が上がってきました。病気のことを一人ぼっちで悩み、相談に訪れた方が、ワークショップ受講後には生き生きとした笑顔で帰っていかれるという光景を、何度も目にしました。このワークショップは、参加者が本来持っていた「生きる力」を引き出す不思議な力を持っています。もっとたくさんの方に受けていただきたいと願っています。
記入日:

看護師 小野美穂

掲載日:
「生活の課題に取り組める」私は看護師として、症状をどう改善できるかという事を考えて患者さんに接してきました。しかし、ワークショップで患者さんから様々なお話を聞き、患者さんにとって大変なのは症状だけでなく、病気とともにある「生活の課題」をどう解決するかが大切なのだと気付きました。ワークショップでは、自分の考えていることを自由に話せる雰囲気があり、同じ悩みをもつ人たちと支え合うことができます。6週間のワークショップを終えたとき、生活の課題に取り組むための技術を手に入れ、病気とともに生きることに自信をつけてもらえたら嬉しいです。
記入日:

熊本リウマチ内科院長 坂田研明 医師

掲載日:
「心から満足できる治療を受けるために」慢性疾患を抱えていると、様々な痛みや体調の悪さだけでなく、通院を繰り返す煩わしさや薬の副作用に関する不安、受診しても主治医が忙しそうで聞きたいことが聞けない、また聞いても答えが難しくてわからないなど、多くの問題に直面します。セルフマネジメントプログラムでは、こうした多くの問題に対処する方法を学ぶことができます。セルフマネジメントは「治療」ではないため、参加すれば病気が治るというものではありません。しかし、他の参加者と話し合い、自分の課題を整理しながら対処法を学ぶことで、問題を解決、不安を解消し、医療者や家族にも必要な助けを求められるようになります。私の外来でも、多くの患者さんがワークショップに参加されていますが、参加後に、ご自身の医療に対して積極的な姿勢に変わっていくのが実感できます。患者さんが納得し、心から満足できる治療を受けるために、セルフマネジメントの果たす役割は大きいと思います。
記入日: